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住宅ローンの組み方

1.頭金って、どのくらいあるといいの?

 「頭金は最低2割が必要です」と言われますが、これはかつて金融機関の多くが融資額を物件価格の8割を上限としていたためと考えられます。
 現在では住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の『フラット35』で上限が10割に変更されました。
 民間の金融機関も、頭金なしの『100%ローン』が主流となり住宅購入の後押しをしています。
 しかしながら将来のライフプランなどを考慮すると、頭金を2割以上出すことが理想的なのは変わりありません。

 また住宅購入に際しては、物件価格以外にローン手続き・登記・不動産仲介手数料等の諸費用がかかります。
 例えば3,000万円にて土地+新築一戸建てを購入する場合に、諸費用で約180万円が必要な場合、頭金を2割用意しようという場合には、780万円の自己資金が必要になるというわけです。
 また、住宅を購入後に貯蓄が全くない状況になってしまうのも危険ですので、緊急予備資金として生活費の3ヶ月分は手元に残しておきましょう。
 1ヶ月の生活費が20万円で3ヶ月分(60万円)を見ておくとすると、上記の例では住宅購入までに840万円の準備が必要ということになります。

2.頭金で、総返済額も変わるの?

 物件価格が3,000万円であっても、住宅ローンを利用すると金利の支払もありますので、総額3,000万円で買えるわけではありません。
 また、頭金をどのくらいかで取得に要する総額が違ってきますので、将来の貯蓄額にも影響を与えることになります。

【例】購入価格/3,000万円 返済期間/30年 金利3.0%
   ボーナス払いなし

頭金300万円600万円900万円1,200万円
 (1割)(2割)(3割)(4割)
借入額2,700万円2,400万円2,100万円1,800万円
毎月返済額113,833円101,185円88,537円75,889円
支払総額約4,397万円約4,243万円約4,087万円約3,932万円
(頭金込)    
 ←約154万円の差→  
 ←約310万円の差→ 
 ←約465万円の差→

3.金利の種類は?

 ローン金利の主な種類としては、固定金利と変動金利があります。
固定金利は借入時に適用された金利が変わらないタイプで、変動金利は公定歩合や市場動向に連動して適用金利が変わるタイプをいいます。

1.固定金利
 固定金利は、完済まで借入れ時に決定された金利が適用されます。
 返済額も一定なので総支払額も予め決定することになり、毎月の家計管理や将来の家計見通しも立てやすいというメリットがあります。
 ただし、金利は他のタイプのものより高くなります。
 なお、住宅ローンの場合は借入時から完済時まで金利が固定される全期間固定金利型と、当面の一定期間(3年、5年、10年など)を固定する固定金利選択型が一般的です。
 <注意点>
 借入れ後、金利が低下した場合は結果的に金利負担が大きくなる可能性もあります。金利の低下幅がある程度大きくなった場合には、その時点で再度固定金利のローンに借り換えることにより、金利負担の軽減を図ることが可能です。

2.変動金利
 変動金利は、公定歩合や市場動向に連動して適用金利が変わります。
 固定金利タイプのローンと比べると一般的にその時点での金利は最も低くなり、特に低金利または金利下降時期においてはそのメリットを享受しやすくなります。
 <注意点>
 適用金利が変動するので、金利が上昇すればその分金利負担が大きくなり返済額もアップします。借入当初の返済額のみならず、金利が上昇した場合でも返済可能かどうかを十分に検討する必要があります。
 なお、住宅ローンの場合には一般的に適用金利は半年に1回見直されますが、返済額は5年間固定されるケースがよくあります。
 適用金利の変動により返済額が見直された際でも、増幅額は25%以内など決められていますので、返済額については比較的家計の見通しも立てやすいのですが、金利が大幅に上昇している場合には、返済額の殆どが金利にまわってしまい元本がなかなか減らない状況も起こり得ます。

 【固定金利タイプ】
・住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の『フラット35
・信用金庫の『しんきんGOOD住まいリング』など

 【固定金利・変動金利選択型】
・新生銀行の『パワースマートローン
・千葉銀行の『選べる住宅ローンベストチョイス21
・京葉銀行の『マイホーム応援住宅ローン』など

4.便利な住宅ローンは?

 一般的に、住宅ローンは住宅が完成してからでないと実行されません。
 つまり、住宅が完成するまでは、住宅ローンは”おあずけ”の状態になります。
 しかし、”おあずけ”期間(工事が始まる前から住宅完成まで)には、契約金や着手金などの工事代金が必要となります。
 工事代金を支払うのに自己資金が足りない場合、住宅ローンとは別に一時的に借りる無担保ローン(”つなぎ融資”と呼びます。一般的に金利は割高で、保証料等が必要です。)の融資を受けることになります。
 そこで、日本住宅ワランティ(株)にて提供されている『すまいとマネープラン』を利用しますと、工事が始まる前に住宅ローン全額が融資され、工事代金を住宅ローンで支払うことができますので、”つなぎ融資”を受ける必要がなくなります。

 <注意点>
 このプランを使うと、金利は通常の住宅ローンより少々高くなる場合があります。
 また、実際の窓口は千葉銀行の『職人技』等、このプランを取り扱っている銀行になります。

5.購入予算の決め方は?

 今の時点で購入するのであれば
  借入できる金額+貯蓄から出せる頭金=購入予算
となります。
 借入できる金額を考える際は、金融機関が貸してくれる金額ではなく、自分自身が最後まで返済することができる金額と考えましょう。返済できる額が借入できる金額です。
 1.将来のライフプランも考えた上で、毎月返済することができる金額を無理のない範囲で決める
 2.老後の生活に影響を及ぼさない年数で返済期間を決める
 3.どの金利のタイプを利用するのかを決める
 例えば、毎月返済できる額が12万円、定年までの期間が25年、金利が3%のローンなら、借入できる額は約2,500万円になります。
 金利が1.5%のローンなら約3,000万円の借入れも可能ですが、金利が低い変動金利や特約期間が短い固定金利選択型を利用する場合には、将来金利が上昇し返済額が増える可能性も考えて、余裕を持った返済額にしておくことが重要です。

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